
インフォメーション
展覧会名
没後10年企画展「石本 正 ロマネスクへの憧れ、そして舞妓へ」
会期
2025年6月7日(土)~8月24日(日)
会場
石本正記念展示室・企画展示室
開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
観覧料
一般600円(団体500円)、高校・大学生300円(240円)、小・中学生200円(160円)
※「しまね家庭の日」毎月第3日曜日にご家族で来館された高校生以下の観覧無料。
※こちらのチケットで館内すべての展示をご覧いただけます。
主催
公益財団法人浜田市教育文化振興事業団
関連行事
◆没後10年企画展「石本 正 ロマネスクへの憧れ、そして舞妓へ」スライドトーク(当館学芸員)
《日時》2025年7月12日(土) 14:00~15:00
《会場》石正美術館 創作室
※聴講無料
概要
「僕は、イタリアに憧れてきました。一度行ってみたいと思っていました。でも、なかなかチャンスがなくってね、憧れや夢だけで描いていたんです」
『石本正 青春時代を語る』より
終戦後、本格的に画家として歩み始めた石本正(いしもとしょう・島根県浜田市出身/1920-2015)。それまで閉ざされていた海外の文化が一気に流れ込み、人々の生活も美術の世界も変革期を迎えていました。大きな時代のうねりの中で、若き石本は独自の日本画を模索します。そして、画集で憧れた中世ヨーロッパのロマネスク美術をヒントに、自分なりの解釈で新しい表現を取り入れた作品が次々と生まれました。その憧れは、姿形を変えながら心の奥深くに宿り続け、その後石本は「舞妓の画家」として名を馳せていくようになります。
本展では、ロマネスク美術に着想を得た30代から「舞妓の画家」として知られるようになるまでの画風の変遷を辿りながら、当時の時代背景と画家の心境に着目して展覧します。
「帰港」1952年 当館蔵
「静物(卓上の果物)」1953年頃 当館蔵
「舞妓座像」1970年 武田薬品工業株式会社所蔵(当館寄託)
「舞妓 夏の終わり」1971年 当館蔵