その他の作品「上野富二郎」

野梅
(2005年)
この作品は、冬の野にあったまだ蕾の固い梅の樹の写生が数枚あって、それがきっかけで出来たものである。図柄は梅の枝であるが作品のイメージとしては、梅の樹を含むそのあたり全体の“野の空気”である。冬の野は枯れ草の色が美しく、少し暗く重いが、弱い先の中の“野の風景”は絵の題材として僕にとって魅力的である。