石本 正の作品
「コンドル相愛」
2012(平成24)年
2011年の夏、石本はコンドルをスケッチしに動物園に何度も出かけた。3時の餌の時間、地面に降りてきて歩く足の形が面白くそれを見るために通っていたのだった。
それからコンドルの連作が続いた。どの作品もつがいで描かれ、夫婦の愛情がテーマになっている。
90歳を超え、過去の楽しい思い出や、花や鳥を人に見立てて夫婦像を描くなど、人の温もりや愛情を表現した作品が多くなった。長い時間を共に過ごした妻や、仲の良かった友人たちが次々と他界する中、年老いた者に等しく訪れる寂しさや苦しみが、更なる表現の広がりをもたらしたのかもしれない。
それからコンドルの連作が続いた。どの作品もつがいで描かれ、夫婦の愛情がテーマになっている。
90歳を超え、過去の楽しい思い出や、花や鳥を人に見立てて夫婦像を描くなど、人の温もりや愛情を表現した作品が多くなった。長い時間を共に過ごした妻や、仲の良かった友人たちが次々と他界する中、年老いた者に等しく訪れる寂しさや苦しみが、更なる表現の広がりをもたらしたのかもしれない。