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展覧会 EXHIBITION

石本正記念展示室・企画展示室

2025年6月7日(土)~8月24日(日)
僕は、イタリアに憧れてきました。一度行ってみたいと思っていました。でも、なかなかチャンスがなくってね、憧れや夢だけで描いていたんです」
『石本正 青春時代を語る』より

終戦後、本格的に画家として歩み始めた石本正(いしもとしょう・島根県浜田市出身/1920-2015)。それまで閉ざされていた海外の文化が一気に流れ込み、人々の生活も美術の世界も変革期を迎えていました。大きな時代のうねりの中で、若き石本は独自の日本画を模索します。そして、画集で憧れた中世ヨーロッパのロマネスク美術をヒントに、自分なりの解釈で新しい表現を取り入れた作品が次々と生まれました。その憧れは、姿形を変えながら心の奥深くに宿り続け、その後石本は「舞妓の画家」として名を馳せていくようになります。
本展では、ロマネスク美術に着想を得た30代から「舞妓の画家」として知られるようになるまでの画風の変遷を辿りながら、当時の時代背景と画家の心境に着目して展覧します。


予告
石本正記念展示室 没後10年企画展「石見の夢みる少年、画家となる~石本 正 画業黎明期 1940-1952~」 2025年9月13日(土)~11月24日(月・祝)
企画展示室 第10回 石本正日本画大賞展 2025年9月13日(土)~11月24日(月・祝)