展覧会 EXHIBITION
石本正記念展示室
2023年9月9日(土)~11月23日(木・祝)
- 日本画家・石本正(1920-2015、浜田市三隅町出身)は、絵を描くための感動を求めた世界各国への旅を通し、人々に愛され地域に根付いたものこそ本物の文化であるという思いを持っていました。また、旅で出合った中世ヨーロッパの彫刻やフレスコ画(壁画)、モザイク画など人々の信仰や祈りから生まれた宗教美術の素直な表現に心打たれ、それらに着想を得た作品もたくさん制作します。やがて80歳の時に石正美術館が開館したのちは、故郷の平和や繁栄を心から祈った作品も描くようになりました。
本展では、石本が本物の地域文化への思いを深めた旅の足跡を辿りながら、彼の心や祈りが表れた作品を展覧します。また当館での初めての試みとして、浜田市内の貴重な文化財4点を同時に特別展示いたします。中世ロマネスク様式の教会を参考にデザインされた当館の外観は、故郷の地から真の文化の発信を、そして人々の交流の場ともなるようにという石本の願いがかたちになったものです。そのような空間で、寺社仏閣など地域の祈りの場で古くから大切にされてきた文化財と石本作品とを同時に展示し、地域や時も超越した「祈りのかたち」を探ります。
企画展示室・ギャラリー
2023年9月9日(土)~11月23日(木・祝)
- 本展は、島根県浜田市出身の日本画家・石本正(1920-2015)の功績を顕彰し、未来への希望に満ちた学生の創作活動を奨励するものです。長きにわたる画業の中で後進の育成にも心を注ぎ、多くの画家を画壇へ送り出してきた石本は「学生の作品には欲が無く気力がある。作家と対象との心の交流があり、見る者に訴えかけてくる」と語り、若い力が生み出す作品の純粋性を愛していました。そんな石本の精神を核として、2011年の美術大学選抜日本画展として開幕し、現在は石本正日本画大賞展と名称を変えながら続けられてきた本展も今年で12回目の開催となります。
石本正日本画大賞展では、全国で日本画を修める大学に推薦を依頼し、石本の画心を受け継ぐ審査員の方々より、優秀な作品に賞を与えて奨学します。今年は全国から28校が参加し、大賞1点、準大賞2点、特別賞2点、奨励賞5点を含む約80点を展示します。大学の垣根を越え一堂に集まった、学生たちの瑞々しい作品をぜひ会場でご鑑賞ください。
予告
石本正記念展示室 | 準備中 |
企画展示室 | 準備中 |