その他の作品「川端 健生」

こども
(1967年)
~魂が生まれ、そして帰っていく風景の静謐を、子供の瞳の内に見たい~ いままでの作品は、大半が子供を主題としている。子供の不均衡な姿態にひかれて描き続け、それは群像であったり、風景の中にたたずむ子供であったりした。
魂が生まれ、そして帰って行く風景の静謐を、子供の瞳の内に見たいと、以前個展の案内状に書いたことがあったが、今も、なんらその主題に変わりはない。単なる風景を描いても花を描いたとしてもやはりその主題は、変わることはないだろう。
愛したものは全て過ぎ行き、立ち去ったものは、振り返ることも、戻って来ることもない、従って、私がそれをよみがえさせる作業をしなければならないのだ。