インフォメーション

展覧会名

生涯を代表作でたどる 石本正「私の画境」

会期

2022年11月3日(木・祝)~12月25日(日)

会場

石本正記念展示室
企画展示室

開館時間

9:00〜17:00(入館は16:30まで)
※12/3、10、17、24はギャラリー展「光の回廊2022」夜間ライトアップのため20:00まで開館

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日休館)

観覧料

一般600円(団体500円)、高校・大学生300円(240円)、小・中学生200円(160円)
※( )内は20名以上の団体料金です。

主催

公益財団法人浜田市教育文化振興事業団

関連イベント

【日本画ワークショップ】
石本正の技法を体験 ―絵具をけずって、水の表現!?
《日時》2022年12月10日(土)
13:30~16:00
《参加費》1,000円
《定員》10名(要予約・小学生以上対象)
《講師》当館学芸員
石本正は「塗った岩絵具が乾かないうちにペインティングナイフで削る」という技法を自分で考え出し、地層や鳥の羽根、水の表情などを表現していました。絵具をザラッと削りすべらす感触が面白い技法です。この技法をつかって、水の世界を描いてみましょう。

概要

―私は時代遅れといわれようが、自分の描きたいものを描くだけだ―

高度成長期を迎えた戦後、日本画の分野においても抽象表現やアクションペインティングなど海外の新しい表現を取り入れ、古くからの日本画にはない斬新で前衛的な作品を作り出す若い作家が多く登場しました。そんななか石本正(島根県浜田市出身/1920-2015)は、流行に乗り遅れまいと奔走する一部の作家を冷静にとらえながら、自身は世間の目など気にせず、今の自分が本当に描きたいと思うものを描く姿勢に徹します。41歳の時、このことに関する決意のような思いを「私の画境」という文中に綴っています。
この信念は何十年という年月が流れても揺らぐことはなく、95歳で生涯の幕を閉じるまで貫き通しました。彼が残した作品は、人生すべての時代における「今」を全力で描き出した、画家自身の姿を投影したものと言えます。
本展では、常に本当に自分が描きたいと思うものに全力で向かい続けた画家の代表作を、スケッチやデッサンなどと併せてご紹介します。


「横臥舞妓」1967(昭和42)年


「水辺」1961(昭和36)年


「幡竜湖姉妹達」2007(平成19)年