【ギャラリー】「石見の作家展―谷平 博・鉛筆画の世界― たしかにそこにいた」が始まりました(6/26まで)
石正美術館ギャラリーでは、「石見の作家展―谷平 博・鉛筆画の世界― たしかにそこにいた」を6月26日(木)まで開催しています。
数年ぶりの開催となった「石見の作家展」。本企画展では、これまでにも石見地域ゆかりの作家を数多く紹介してきました。
今回は浜田市三隅町出身の美術家(画家)・谷平博さんの作品展です。
―鉛筆をつかって絵を描く技術を極めたい。
浜田市三隅町に生まれた谷平博(1982-)は、益田東高等学校の美術教員・辺見登美男氏との出会いをきっかけに本格的に美術の道を志すようになりました。成安造形大学(滋賀県大津市)で洋画を学び、さらに東京藝術大学大学院では先端芸術表現を専攻して、絵画だけでなく立体、映像など様々な技法を通して表現を模索しました。そして故郷に帰り、絵を描き続けるための画材として選んだのは鉛筆でした。働きながらの限られた時間でも、絵を描く技術を極めたい。それには鉛筆という単色の画材が最適に思えたからでした。
それから再び辺見氏をたずね、氏が主催する益田アートセンターでひたすら鉛筆デッサンに打ち込みました。以来15年、鉛筆画の制作発表活動を続けています。
谷平が鉛筆でつむぎ出す世界には、葉っぱの仮面をかぶった不思議な人物〈ブッシュワッカー〉が登場します。その存在によって、日常のどこにでもありそうな風景が急に非現実な世界へと様変わりし、見る者の心の中に「これは一体なんだろう」という疑問と、簡単に見過ごすことのできない余韻を残します。
〈ブッシュワッカー〉は何を訴えかけようとしているのか。石見を拠点に活躍する谷平博の深く繊細な鉛筆画の世界をお楽しみください。
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【谷平 博 略歴】
1982 島根県浜田市三隅町に生まれる
2005 成安造形大学 造形学部造形美術科 洋画クラス 卒業
2007 東京藝術大学大学院 美術研究科先端芸術表現専攻 修了
2015 「これ、すなわち生きものなり」ボーダレスアートミュージアムNO-MA/滋賀
2021 個展「心形(しんぎょう)の海と森」Art Spot Korin/京都
2022 「Kyoto Art For Tommorow2022京都府新鋭選抜展」毎日新聞社賞受賞/京都文化博物館/京都
2023 「セイアンアーツアテンション16 Error of Reality」成安造形大学【キャンパスが美術館】/滋賀
2024 「showcase#12現実の行方」eN arts/京都
現在 関西方面での個展やグループ展を中心に活動
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「石見の作家展―谷平 博・鉛筆画の世界― たしかにそこにいた」
【会期】2025年6月7日(土)~6月26日(木)
【会場】石正美術館 ギャラリー
【時間】9時~17時(入館は16時30分まで)
【会期中休館日】月曜日
※観覧無料
主催:公益財団法人浜田市教育文化振興事業団
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