石本正素描展「鶏頭・芥子・糺(ただす)の森」

糺(ただす)の森
「糺の森」1969(昭和44)年

インフォメーション

展覧会名

石本正素描展「鶏頭・芥子・糺(ただす)の森」

会期

2017年10月17日(火)~12月23日(土・祝)

会場

浜田市立石正美術館 企画展示室(旧 新館展示室)

開館時間

9:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)

観覧料

一般600円(団体500円)、高校・大学生300円(240円)、小・中学生200円(160円)

主催

浜田市立石正美術館、浜田市、浜田市教育委員会、公益財団法人浜田市教育文化振興財団

石本正素描展「鶏頭・芥子・糺(ただす)の森」出品目録  ダウンロード(PDF,465KB)

概要

「鶏頭も牡丹も結局、ケシでも何でも、自分だけの発見から、自分の花をみつけたい。そして描きたい。鶏頭も牡丹もケシも、ここ何年もスケッチし、また発見しながら、熟す時間を待っているのだと思う。ものを描くというよりも、自分自身を描く。自分の内部の底に何があるか、それが問題だ」(石本正『芸術新潮』1979年12月号より)
『心で描く』という事をとても大切にしていた画家・石本正にとって、描く対象と直接対峙する素描は何よりかかせないものであり、若い頃から重要視して描き続けてきたものでした。見えたものをそのまま描くのではなく、対象と対話するように向き合って、感動と主観を大切にしながら描く。こうした素描は、一枚の紙に入りきらず何枚も紙を継ぎ足して描かれたものも多く、無心に対象を見つめる画家の息遣いがそのまま伝わってくるようでもあります。
本展では、画家が最期まで手元に残し大切にしていた鶏頭や芥子、糺の森など、当館では初公開となる素描を中心に、独自の美を追求し続けた画家の創作の原点に迫ります。


「芥子」1996(平成8)年


「鶏頭」1974(昭和49)年