石本 正の作品

「薊(あざみ)」
2003(平成15)年
2002年6月、石本は絵画教室のため三隅に帰った。その時、少年時代を過ごした町に住む人が「先生に是非見て欲しい」と言って庭の薊を持ってきた。その薊の花は今まで見たどの薊よりも大きく、葉はするどく尖っていた。花と葉に感激した画家は、その花を「是非描いてみたい」と強く思い、何枚もデッサンを描いた。
翌年夏の絵画教室の時、再び薊をもらいまた花を描いた。この絵は「花が描かせてくれたのだ」という。