石本 正の作品
「月火美人」
2013(平成25)年
画家はずっと、植物が最後に様々な色の変化を見せて終わりを迎える様子を見て「一瞬に燃え尽きるように枯れゆく姿が一番美しい」と語り、人間の一生を重ねて花を描き続けていた。
濃紺の星空から地表へ向かって落ちるかのように咲く月下美人。たった一夜しか咲かぬこの花の命を愛おしく思ったという。大気圏で燃え散る流星のような儚さも感じられるようだ。タイトルをつける際あえて「月火美人」としたのは、炎のような花びらの形から着想を得たからかもしれない。
花から得た感動を、空想の中で戯れるように表現する石本らしさ溢れる作品だ。
濃紺の星空から地表へ向かって落ちるかのように咲く月下美人。たった一夜しか咲かぬこの花の命を愛おしく思ったという。大気圏で燃え散る流星のような儚さも感じられるようだ。タイトルをつける際あえて「月火美人」としたのは、炎のような花びらの形から着想を得たからかもしれない。
花から得た感動を、空想の中で戯れるように表現する石本らしさ溢れる作品だ。