石本正 素描展「イタリアの思い出」

「シエナ」1990(平成2)年 

インフォメーション

展覧会名

石本正 素描展「イタリアの思い出」

会期

2018年3月24日(土)~6月24日(日)

会場

企画展示室

開館時間

9:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌日休館)

観覧料

一般600円(団体500円)、高校・大学生300円(240円)、小・中学生200円(160円)

主催

浜田市立石正美術館、浜田市、浜田市教育委員会、公益財団法人浜田市教育文化振興財団

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≪展示風景写真≫

概要

 石本正が初めて憧れの地・イタリアを訪れたのは1964(昭和39)年、44歳の時でした。この時に主要都市を訪れ出会った多くの中世の美術は、帰国した後も彼の心を激しく揺さぶり続けていました。特に素朴な表現で生き生きとしたロマネスク時代のものは、名もなき当時の創造者たちの強い意志が感じられるものばかりでした。石本はこれらに日本古来の美術に通じる精神をも感じ、この文化にじかに触れることは、これからの日本美術を考えるうえで非常に大切なことのように思うようになりました。
 その後彼は何百冊ものガイドブックや本を買い求め、通常の旅行では訪れないような小さな町も、美への感動と出会うためにしらみつぶしに調べ上げました。ほとんどが外国語の本でしたが、辞書を片手に調べることはまったく苦になりませんでした。やがて赤鉛筆の書き込みで真っ赤になった地図やガイドブックを手に、数十人の教え子たちを伴って1~3カ月間ヨーロッパ美術を巡る旅に出かけるようになりました。この旅は1969年から1989年の20年間で9回も行われました。
 本展では、この旅の中で描かれた数多くのスケッチとともに、ヨーロッパ各地を訪ねてまわった画家の感動の足跡をたどります。


「聖母子像」1980(昭和55)年