インフォメーション

展覧会名

石本正 祈りのかたち展―浜田の財とともに―

特別出品文化財(年代順)

《銅造誕生釈迦仏立像》7世紀後半 浜田市教育委員会蔵(浜田市指定文化財)
《獅子頭》15世紀中頃 天上岡八幡宮(通称:日脚八幡宮)蔵(浜田市指定文化財)
《随身坐像》1586(天正14)年 岡見八幡宮蔵
《大麻山境内図》1592(天正20)年 大麻山神社蔵(島根県指定文化財)

会期

2023年9月9日(土)~11月23日(木・祝)

会場

石本正記念展示室

開館時間

9:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日

月曜日(祝日の場合は翌平日休館)

観覧料

一般700円(団体600円)、高校・大学生300円(240円)、小・中学生200円(160円)

主催

公益財団法人浜田市教育文化振興事業団

協力

浜田市教育委員会・浜田市浜田郷土資料館・大麻山神社・天上岡(日脚)八幡宮・岡見八幡宮

関連行事

◆特別講演会「大麻山について」※終了しました
《日時》2023年9月17日(日)14:00~15:00
《入場料》無料
《定員》50名(事前申込優先 0855-32-4388)
《講師》白須信男さん(大麻山神社宮司)
《会場》石正美術館創作室

島根県指定文化財「大麻山境内図」の特別展示に合わせ、所蔵の大麻山神社宮司の白須氏に大麻山にまつわるお話を伺う講演会です。
日本海海岸線に隣接してそびえる大麻山は、作物・水源などの豊かな恵みや航海における目印など、古来より石見地方の人々の生活に密接に関わってきました。また、その恩恵を加護として、山そのものが信仰の対象ともなってきました。地域と共に在り続けてきた大麻山のことについて、その歴史や由縁をお話しいただきます。

概要

日本画家・石本正(1920-2015、浜田市三隅町出身)は、絵を描くための感動を求めた世界各国への旅を通し、人々に愛され地域に根付いたものこそ本物の文化であるという思いを持っていました。また、旅で出合った中世ヨーロッパの彫刻やフレスコ画(壁画)、モザイク画など人々の信仰や祈りから生まれた宗教美術の素直な表現に心打たれ、それらに着想を得た作品もたくさん制作します。やがて80歳の時に石正美術館が開館したのちは、故郷の平和や繁栄を心から祈った作品も描くようになりました。
本展では、石本が本物の地域文化への思いを深めた旅の足跡を辿りながら、彼の心や祈りが表れた作品を展覧します。また当館での初めての試みとして、浜田市内の貴重な文化財4点を同時に特別展示いたします。中世ロマネスク様式の教会を参考にデザインされた当館の外観は、故郷の地から真の文化の発信を、そして人々の交流の場ともなるようにという石本の願いがかたちになったものです。そのような空間で、神社仏閣など地域の祈りの場で古くから大切にされてきた文化財と石本作品とを同時に展示し、地域や時も超越した「祈りのかたち」を探ります。


石本正「秘花」1996(平成8)年


石本正「乙女座像」2008(平成20)年


《獅子頭》※写真提供:浜田市教育委員会


《大麻山境内図(部分)》※写真提供:島根県立石見美術館