石本 正の作品 ←前の作品 次の作品→ 年代別インデックス 1940年代 1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 一覧ページに戻る 「秘花」 1996(平成8)年 菊をデッサンしていたら、燭台でろうそくが燃えている様子を浮かんだと言う。 「まるで、多くの命が燃えているように見える。年老いていき、やがて葉が散り、枯れてしまう寸前が美しい。それがいとおしくてならない。」(石本正) まるで黒のようにも見える、菊花の周囲に入れられた深い青。今を盛りと咲く花が、はかなく散って行く哀しさと美しさが強調されているようである。