石本 正の作品

「サン・ミニアート」
1988(昭和63)年
1964年に初めてイタリアを訪れて以来、毎年冬になると多くの学生とともにイタリアを中心にヨーロッパ各地に赴き絵を描いた。サン・ミニアートは、イタリア中部にある山上都市だ。山の尾根に沿って家々が並び、町外れに小さな教会が建っていた。その反対側の町の上にある城から見下ろして描いたのが本作だ。この地は、彼が愛してやまない中世の景観がそのまま残る素晴らしい町だったという。