石本 正の作品

 

「馬」
1949(昭和24)年
当時勤めていた高等学校の近くに競馬場があった。時間を見つけては毎日通い、夢中で馬の素描をした。その数約70枚。それから下絵をつくり、一気に描きあげたという。
本で見てあこがれた、ギリシアのパルテノン神殿にある馬のレリーフがヒントになっている。デッサンでは右向きの馬も描いているのに、作品上の馬がすべて左を向いているのは、そのためかもしれない。(第5回日本美術展覧会出品作)